youmyan’s diary

カントリーサイン好きの私 youmyan こと ゆうと が撮影したカントリーサインや旅の紹介をするブログです。

あんずの里と温泉のまち(千曲市散策)

こんばんは、youmyanでございます!!

今回は長野県千曲市での活動について書いていこうと思います。

というのも、最近千曲市に行くことが多くて、昨年度の12月、本年度の1月、4月で計4回も出向いていました(笑)

目的はイラスト入りの市町村標識の撮影とまちの散策なのですが、1日じゃ目的が全然果たせなかったので数回に分けて活動したという訳です。

・2023年12月24日、2024年1月5日(長野県内の国道のイラスト標識の撮影および上信越道の旧更埴市の標識のイラスト文献調査)

・2024年4月8日(あんずの里散策、戸倉上山田温泉散策)

・2024年4月20日(長野県内の国道のイラスト標識の撮影、姨捨SA訪問、戸倉上山田温泉散策)

と、こんな感じで千曲市周辺中心に長野県内でいろいろ活動していたわけです。

さて、どうして千曲市にこだわって活動をしていたかというと、上記にある上信越道更埴市の標識の文献調査が発端なのです。

以前にどこかに書いたと思いますが、高速道路のカントリーサインについて調査をしており、平成の大合併前の自治体でイラストが不明なものを明らかにしてきたのですが、やはり合併から十数年経過してることから、道路の管理者や自治体に問いあわせても分からない自治体が数か所あって、そのうち上信越道更埴市の標識のデザインが長年不明なままでした。問い合わせが全滅の場合は残る方法として図書館などで写真が写り込んでないかチェックする方法があるのですが、経験上見つかる可能性は低いのであんまり期待できません。ただ、可能性がゼロでは無い以上調査しないと気が済まなったので更埴市の資料が残ってそうな千曲市立更埴図書館に足を運ぶことに至った訳です。

ついでに、国道18号のカントリーサインも撮影すれば文献調査に失敗した際に交通費が無駄にならなくて済むと思い軽井沢町から各自治体を回って千曲市に向かいました。

(1枚目:国道18号 長野市境 2枚目:国道18号 坂城町境)
因みこれが国道18号沿いに設置されているカントリーサインです。

長野県内の国道沿いにはこのような標高が併記された独特の市町村標識が設置されており、千曲市は旧更埴市バージョンと旧戸倉町バージョンを使いまわしているようです。

更埴市は森のあんず、戸倉町戸倉温泉マツヨイグサが同県出身のきりえ作家の柳沢京子氏のきりえで表現されています。

さて、無事に標識を撮影を終えて更埴図書館に向かい郷土資料を漁ってると......なんと、更埴市時代のカントリーサインが写った写真があるではないか!!!

流石に、見つからんだろうという気持ちが90%だったので驚いた。たまたま、上信越道の工事の流れのページに五里ヶ峰トンネルから見た写真があり、その中にイラストが判別できるくらいの標識が写り込んでたいたわけです。

それで、なんのイラストだったかというとあんずの花のイラストでした。長野道のものと同じだった訳です。これで長年のもやもやがまた一つ解消されたので良かったです。

(因みに、写真ですが一応コピー対応をしてもらったので手元にはあるのですが、ネットに載せていいのか分からないので載ないことにします。実際に見たいって方は更埴図書館で探してみてください。あと、標識に描かれたイラストについてはとある場所で見つけたので後に説明します。)

という事で、更埴市はあんずをゴリ推してることが分かったのですが、ここまで推されるとそんなに凄いのか気になるのが私の性分です。あんずの花が一面咲き誇る光景が日本一のあんずの里と称されるくらいには綺麗という事らしいので見に行くしか無いと思い春にまた千曲市に来てしまったのです。(笑)

(屋代駅にて)
4月の某日あんずの花が見ごろの時期にまたまた千曲市に来てしまいました。駅前にもあんずの木が植わっておりかわいい白い花を咲かしています。

さてお目当てのあんずがたくさん植わってる集落あんずの里は駅の後ろに写ってる山のちょうど裏っ側にあります。移動手段はバスとレンタルサイクルがあるのですが、バスは思った以上に人だかりができていたのでレンタルサイクルを借りることにしました。

こいつが今回の相棒です。最近増えている都市型のシェアバイクです。千曲市では上田市と連携して駅だったり観光案内所にバイクポートが設置されており自由に乗り降りができることから観光に便利なアイテムとなっています。

実際にあんず里は道が狭いうえに車の混雑があるためちょっと歩くのには遠いかつ車じゃ行きにくいなって時に便利です。今回は自転車をチョイスして正解でした。

自転車に乗って、まちを進んでいると歩道のタイルやマンホールにもあんずの花と実をあしらったものが散見されました。いかにあんずが町のシンボルとして扱われているか分かります。

平坦でのどかな道を進んでいくとあんずの里の入り口に差し掛かりました。

道沿い、あんずの木らしきものがちらほら生えていましたがここから絶景が広がってると思うと楽しみ。

あんずの里入り口から少し走るとこんな感じであんずの花がちらほら増えてきました。この日はまだ蕾が多かったのですがきれいな花を咲かせており時折立ち止まって写真を撮りまくりです。自転車旅でしか許されない特権ですね。

そして、さらに奥の方へ進んでいくとあんずの里のひとつである森地区への案内標識が出てきます。

実はこれが上信越道と長野道で使用されていた更埴市の標識のイラストと同じものです。あんずの花が描かれており、特徴的な丸い蕾も描かれています。何年も更埴市カントリーサインのイラストを探し続けてましたが、実はひっそり生きていたようです。

集落を道なりに走ってるとあんずが至る所に生えているのですが、よく見ると色や背丈がまちまちで濃い目のピンクだったり白だったり背がめっちゃ高かったり見てて飽きないです。どうやら品種が結構あるらしくてそれぞれの品種によって色とかが変わるらしい。

さて、あんずが見れる場所はいろいろあるのですがまずはあんずの里で一番奥にあるあんずの里スケッチパークに来ました。

ここではあんずの花が近くで見れるスポットになっており、地元の野菜やお菓子が売ってるお店もあるこじんまりとしたお花見スポットです。

こんな感じでいろいろな種類のあんずの花が楽しめます。とてもきれいです。

こちらはスケッチパークから少し離れたところにある展望台から見た光景です。

この日はまだ5分咲きなのであんまり色がついて見えないですが満開になると辺り一面ピンク色になるらしいです。長野の山々とのどかなあんず畑の風景がかつての日本のふるさとを思い出させるような感じがします。おそらく、国道18号のあんずの里のイラストもこの風景がモチーフになったのでしょう。

まだ、満開では無かったですが十分に綺麗な景色を堪能できて来てよかったなと思いました。次いつ来れるか分かりませんが、是非満開の時にも訪れたいなと思いました。

あんずの花のお花見を堪能した私は、屋代駅周辺に戻ってきました。

ちょうどお昼過ぎでしたの昼食を取ろうと思い、お邪魔したのが「生姜焼き けんちゃん」。その名の通り生姜焼きのお店なのですが、12月に千曲市に来た際にはまだオープンしていなかったのですが、看板が凄く印象的だったので是非行ってみたいなと思って行ってきました。

生姜焼きと言えば、焼かれて出て来る定食を思い浮かべると思いますが、このお店はジンギスカン鍋を使ってセルフで焼く面白いスタイルの生姜焼きになっています。

私が食べてるのは豚肉のショウガ焼きですが、タレがしっかりと付け込まれていてとてもやわらかい感じでご飯との相性もバッチリ。サイクリング後の栄養補給ができてとてもおいしかったです。今度また千曲市に来たら通っちゃうと思います(笑)

続いて、この日はまだ時間があったので戸倉上山田温泉に入るべく、戸倉駅までやってきました。屋代駅で借りた自転車は時間の都合で戸倉駅で返却しました。温泉地までは少し距離がありますが歩いて向かうことに。

ここは千曲川に架かる大正橋です。

戸倉地区と上山田温泉地区を結ぶ橋です。現在の橋は平成14年に完成したようですが古くから両温泉地をつなぐ重要な橋で、観光地として発展するのに重要な役割を担っています。ガス灯やモダンな欄干は大正ロマンを彷彿させるようなデザインになっています。

温泉街に来るとこんな感じで昔ながらの旅館や木目調の景観がいかにも温泉街って感じで歩いてて楽しい街並みです。

そして、今回戸倉上山田温泉で日帰り入浴ができる7か所の内、戸倉国民温泉をチョイス。外観は年季が入っていますが、いざ入ると昔ながらの銭湯で見たいな感じで内装は比較的新しい感じで好印象でした。そして、温泉はというと完全かけ流しでとても良い泉質でした。美肌の湯独特のヌルヌルほどまでは行きませんが比較的やわらかい方の温泉で温度もちょうどいい感じでおすすめです。しかも、340円で入れるからとてもお手頃です。近所なら毎日通っちゃうと思います。

温泉でのんびりして駅まで戻ってこの日の千曲市散策は終了です。

あんずの花は綺麗だったし、温泉もいい湯だったので大満足です。また来たいなって思いました。

久しぶりに観光をしましたがやっぱりのんびりしてていいですね。見たいものを見て、食べたいもの食べて、温泉に入って、散歩して、これが本来の旅なんだろうなと。

今までは私は標識を撮影する事ばかりに専念していましたが、標識撮影だけではなく町をしっかり観光する形式の旅もいいかもしれませんね。

という事で、今回は千曲市で観光したよっていう記事でした。これを見て千曲市に行ってみたいと思ってくれたら幸いです。

・おまけ

(上信越自動車道 坂城町境側道にて)

現在の高速道路における千曲市の標識です。イラストは名月の里(旧更埴市)、戸倉上山田温泉と大正橋(旧戸倉町上山田町)の各自治体の名物が採用されています。上山田町上信越道と長野道いずれも通っていなかったので合併の際に追加で大正橋が入れられたものと思われます。

(姨捨SA下り線にて)

先ほど長野道の更埴市はあんずの花のイラストと書きましたが実は2種類あってあんずの花と上記の名月の里のイラストが使われていました。

内訳としては長野道は更埴市長野市更埴市と跨いでおり、姨捨領域では名月の里のイラスト、更埴市街地ではあんずの里のイラストが採用されていたようです。どちらも市境標識としては見ることができませんが、このように別の標識でイラストが残っているのは貴重ですし、マニアとしてはうれしいものです。

ところで、千曲市の標識ですが旧更埴時代あんずをゴリ押していたのに何故にあんずの花が描かれて無いのか謎です。せっかくならあんずの花も仲間に入れてあげて欲しかったですね。

おわり

youmyan