youmyan’s diary

カントリーサイン好きの私 youmyan こと ゆうと が撮影したカントリーサインや旅の紹介をするブログです。

いわき市のカントリーサイン

こんばんは!youmyanでございます(^_^)

さて、今回は越後湯沢に引き続き青春18きっぷ日帰り旅のひとつを書いていきたいと思います。

舞台は福島県いわき市いわき市福島県の中では割りと知られてるまちだと思います。福島県浜通り最大の都市にして人口も郡山市を追い越して福島県ナンバーワンのまちでもあります。かつては、常磐炭鉱などで栄えていましたが、現在は湯本温泉やハワイアンズといった観光業で栄えています。

さて、今回私の目的と言うと、「いわき市章入りのカントリーサイン」を撮影することにあります。

「ああ、まだyoumyanはいわき市カントリーサインは撮影したこと無いのね、草」と笑ったあなた、今回はただ駅から歩いて撮影するほんわか日記だと思っていませんか??

確かに、いわき市カントリーサイン国道6号という立派な直轄国道が通りなおかつ、国道6号とぴったり並走する常磐線というものがあり、駅から歩いて行けば撮影できます。しかしながら、「いわき市章入り」のカントリーサイン撮影という目的は果たせないのです。
「はっ?直轄国道のくせして章入りじゃねえのかよ?」
そうなんですよ。いわき市では市章の替わりに市のシンボルマークが採用されているのです。かつては、他の自治体は同様直轄国道6号、49号ではいわき市章を使っていたのですが、何か記念でシンボルマークを制定したときにシンボルマークを積極的に使っていこうとなりカントリーサインも市章からシンボルマーク入りになった経緯があり、直轄国道で章入りを撮影できなくなってしまった訳です。

f:id:youmyan:20220403093546j:plain
(国道49号 平田村境にて)
この写真は随分前に国道49号の平田村境で撮影したもので、この赤いマークがシンボルマークになります。よく見てもらうとマークの部分が上から張り替えた跡があるのがわかると思いますが、いわき市章の上から張り替えたという証拠です。

で、いわき市章入りのカントリーサインはあるのかという話に戻りますと、どうやら一ヶ所だけあります。直轄国道はシンボルマークと書きましたが、県管轄はどうなのかといえば、こちらもシンボルマークタイプ。しかも、だいたいの箇所で「IWAKI CITY」と独特のものが採用されています。昔章入りだったかの真偽はわかりません。しかしながら、県管轄で1箇所章入りが設置されているということは昔、章入りのカントリーサインはあちこちに設置されていたのではと思っています。

さて、今回の目的のいわき市章入りですが簡単に撮影できるかというとそうは行かないようです。場所は県道135号の古殿町境。
同じいわき市いわき駅から行けるだろと思って地図を見てみると……

いわき駅から32km……………

(/´△`\)

いわき市平成の大合併で合併はしなかったものいわき市誕生当時1966年時点では日本一最大の面積をを持つ自治体で現在では15位まで転落しましたが、香川県をほぼ埋めるくらいの面積を所持しており、広大な市だということがうかがえます。
なので、駅からそれだけ離れているわけです。で、目的地へまでどういくか?車以外ならいわき駅から最寄りのバス停から歩くしか無いみたいです。その最寄りのバス停から歩く距離もぶったまげで何と約7km歩かねばならないという。。往復するならば14kmかなりヤバイ。

集落とかまだ人がいるところに設置されているならば、そこまで歩くことも無かったと思いますが、所詮広大な面積を持つ自治体は集落より当然山の割合が多い法則?があり、いわき市も例外に漏れずほとんど山ばかりなため、そんな歩いてすぐの場所にという生易しい世界では無いのです。しかも、県道135号は険道まで言わなくてもかなり狭い道であまり交通が無さそうなところだからこそ章入りが残っていたのかとさえ思わせる場所にあります。

この章入りがあることを教えてくださったカントリーサイン愛好家さん達の現場での話を聞くと
「すごい道だったから、車で行くのも大変だよ。」
「(私が車じゃなくて自転車で行けそうと言うと)いやあ、自転車でも嫌だよ(笑)」
といっていたくらいいい感じの峠道だということらしい。私もかねてから撮影したく計画を立てていたのですが、やはり7km歩きが引っ掛かり行くのをためらっていたのですがどうしても撤去される前に撮影したいという思いが勝り、いくら無茶だろうがやってみようでは無いかと思い決行に至ったわけです。

いわき駅に着いたのは12時前ごろ。バスは13時初なので食事をしたり飲み物を買ったりで時間を潰して出発を待ちました。

f:id:youmyan:20220403093643j:plain

12時45分頃私が乗る上三坂行きのバスが到着しました。今時、行き先標示板がデジタルじゃないのには驚きました。鉄道だと今も巻き取りの標示板を見るのですが、バスもまだそのタイプが残っているのですね。

定刻通り、いわき駅を発ち国道49号を郡山方面へひたすら走って行きます。さすがに、始発から動いておりろくに睡眠をとっていなかったためバスではうとうと。
バスに揺られること約40分、定刻通り国道沢渡というバス停に到着しました。
ここは、いわき市の章入りカントリーサインが設置されている県道135号と国道49号が交わる交差点付近で最も設置地点から一番近いバス停になります。ここからひたすら山道を7km歩くというのである。しかし、私はすでに覚悟ができてるので行くことにためらいは無い。

国道49号の交差点を曲がりいよいよ県道135号。

f:id:youmyan:20220403093729j:plain

f:id:youmyan:20220403093748j:plain(県道135号の写真)
普通の田舎道じゃんと思いながら歩いてると、こんな看板が。
この先改良工事のため通行止め。

んだと!!これ行けるのか??一応県道20号と書いてあるので県道135号とは関係無いと思われるのですが、途中県道20号と重複しているため全く関係とは言い切れないのです。しかも、この看板からどこが通行止めなのかが全くわからない。引き返しても約4時間も時間をもて余すだけなので行けるところまで行ってみることに。

f:id:youmyan:20220403093820j:plain(山の分岐点)

いよいよ、峠道に着いたといった雰囲気。しかし、気になるのは通行止めの看板。あれ、さっき改良工事のため通行止めって書いてあったのに、土砂崩れで通行止めって書いてある。しかも県道135号沿い。えっ、大丈夫なの??行けないか?もう一度看板を見ると、迂回路ありの文字。
なんとか行けそうだ。ただ、こんな山道の迂回って一体どんな道通らされるのだろう……そんな不安を抱えながら峠道へ。
(後日談:後日調べて見ると、県道20号の県道135号の重複と逆側で改良工事、県道135号の行く途中で土砂崩れで通行止めと2つの通行止めが重なっていたため看板が2つあったようです。いずれも迂回路はあったので県道135号の古殿町境にはたどり着ける。)

峠の入り口に入って数分歩いていると、一台の車が。なんだ、車も通れるなら峠は通れるんだな。そんなことを思っていたら、車が止まって私に向かって
「乗ってけ。」
とおじさんが声をかけて来ました。
えっ。まさかの言葉に驚いて、
「どうしてですか?」と聞きました。
「お兄さんも峠の向こうに行くんだろ?オレも古殿に帰るところだから乗せていってやる。」
私は急な出来事に躊躇してしまいましたがどうしようか迷った挙げ句、お言葉に甘えて乗せていただきました。
どうやら、私は何かの調査のために山を登っていると思っていたらしくここは堂々と標識を撮影するためにいわき駅から来ましたと話、珍しい人もいるんだなと言われました。そして、私の目的の場所はどこか聞かれ、例の境界を教えるとそこ通るから連れていってやるよと。なんと、ありがたき言葉。そして、車に乗ること数十分、なんと例のいわき市章入りのカントリーサインが設置されている場所に着いたのです。本来は1時間半かかるところなんと10分。すごくありがたいことでした。
で、道中帰りはどうするんだと聞かれたので、また国道49号のバス停に戻りますと言うと、
「すんごい、時間がかかるぞ。日が暮れっちまう」と言われ、
「いや、1時間半歩けば大丈夫ですよ。バスもありますし。片道車で送ってもらって頂いただけでもありがたいので。」
と言うと、やはり心配に思ってくれて
「そこの写真(標識の写真)撮って来たら、三阪のバス停(先ほど乗ってきたバスの終点上三坂バスターミナルのこと)まで送ってやると。」
ここまで連れてきていただいただけでもありがたいのに、上三坂まで送っていただくのは申し訳なく思ったのですが、せっかくのご厚意ありがたく乗せていただきました。そして14時半過ぎに上三坂のバス停に連れていってもらい、丁寧に感謝しておじさんの車を見送って古殿に帰っていきました。
「めっちゃ、カッコいいおじさんや。」
最近、自分自身いろいろ辛いことがあって心身共に疲れきっており、人に対する心も死にかけており気分転換のための旅をしようと計画したのですが、こうしたまさかのうれしい出来事に凄く感動し、このご時世暗い時事ばかりでつらく感じていた中にこうした人を思いやれる人がいるんだと改めて気が付かされました。何が感動したかって、標識を楽に撮影出来たからではなくて(もちろんそれもなんですが)私という他人を心配に思い、手助けしてくれる人の優しさにとても感動しました。人に対して優しくできるって凄い強いことだと思っており、最近は回りの人達は自分のことばかりでどうして周りを慮りできないのだろうと正直悲しくなっていたので、まだまだ人を思いやれる人が世の中いるんだなと感じることができ、また自分もこういう人を思いやれる人になれたらなと改めて思うことができました。改めて、この古殿のおじさんにはいろいろな意味で感謝です。

それで、今回最大の目的であるいわき市章入りのカントリーサインがこちらです!!

f:id:youmyan:20220403093903j:plain

f:id:youmyan:20220403093928j:plain(県道135号 古殿町境にて)

ネガのいわき市章入りで3文字仕様となっており、少々窮屈ですが、福島県内で設置されているカントリーサインと統一規格になっています。他の地点はみんな4文字仕様なので、3文字仕様のいわき市は少々レア。これが撮影したくてはるばる遠くから来たので大満足です。

f:id:youmyan:20220403094031j:plain

(県道135号 いわき市境にて)

反対側の古殿町も章入りは3箇所しか無いのでレアな部類です。しかし、よくこんな場所に章入りが設置されたものです。でも辺鄙な場所だからこそ章入りが残っていたのかと思うとありがたいやら行くのに大変やらと複雑な気持ちです。

さて、目的が予想外に早く達成されいわき駅に戻るためのバスにかなり時間に余裕ができたので、上三坂付近のいわき市カントリーサインをいくつか撮影しましたのでご紹介を。

f:id:youmyan:20220403094201j:plain

f:id:youmyan:20220403094229j:plain(国道49号 平田村境にて)
まずこちらは国道49号の平田村境で撮影したものです。(最初に載せた写真の再撮影)
サイズは福島県内の直轄国道に設置されている吊り下げのものでこれぞ直轄王道のカントリーサインです。写真を見ていただけるとわかると思いますが、シンボルマークの部分が上から張り替えられた跡があり、おそらく昔はいわき市章が描かれていたものと思われます。

f:id:youmyan:20220403094312j:plain

(国道349号 小野町境にて)
そしてこちらが県管轄の道路に設置してあるもので、こちらはいわき市の文字が独特だったり、英文表記がすべて大文字だったりといわき市独自のものとなっており面白いです(^_^)
県管轄だと先ほどの章入りの県道135号と県道10号の茨城県境とのカントリーサイン以外上記のタイプが設置されています。(文字のみ箇所も存在しているるのですべての箇所では無いですが。)

こうして見ると、やはりシンボルマークがいわき市章の替わりを為してるように感じます。同じ福島県内だと郡山市も県管轄はすべてシンボルマークを使用しており、正規の市章が見られるのは直轄国道の4箇所だけです。いわき市よりはましですが。
個人的には福島県は章入りが主流な関東とイラストタイプが多い東北の間な感じでイラストと章の中間であるシンボルマークを使いたがる傾向が強いイメージです。

というわけで、いわき市カントリーサインは基本的にシンボルマークが多いですが、一ヶ所だけ市章を使ったものが残っていますので道のりは大変ですが撮影してみてください(^_^)

では(^_^)/

youmyan