youmyan’s diary

カントリーサイン好きの私 youmyan こと ゆうと が撮影したカントリーサインや旅の紹介をするブログです。

富山県のカントリーサイン

こんにちは、youmyanでございます(^_^) しばらく忙しくて更新ができていませんでした。。(決して、決してネタが尽きてたからじゃないですよ(;・∀・))

さて、昨年度末に行った富山県遠征に付随して富山県カントリーサインについての解説をすると言っており、情報が揃ったので書いていこうと思います。

おおまかな事は富山県遠征の記事を参照していただければお分かりになると思いますので、ここではもう少し深いお話を。

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f:id:youmyan:20210104145546j:plain(1枚目:国道8号 新潟県糸魚川市境  2枚目:県道135号 富山市境 3枚目:国道359号 南砺市境)

富山県では写真の通り基本的に直轄、県管轄に限らずカーラーのイラストタイプが設置されています。実は富山県は全市町村にイラストタイプが設置されている全国で珍しい県なのです!!(平成の大合併前の市町村で合併によって黒部市は市章に射水市南砺市はイラストが制定されず章入りになった)

この事についてなかなか面白い情報が入ったので後程紹介したいと思う。

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(1枚目:県道106号 朝日町境  2枚目 県道151号:富山市境  3枚目:国道156号 高岡市境)
続いて章入りの設置状況ですが、大半がイラストタイプが占めているため設置ヶ所は少ないですが全市町村に設置されています。小矢部市氷見市等1ヶ所しか現存しない自治体もありますがそれでも全市町村にイラストタイプと章入りが配置されている県は富山県宮城県位しか無い希なものとなっており富山県カントリーサインの設置に関して意識が高いと思います!(カントリーサイン愛好家に対してうれしい県ですね(^_^))
また、国道156号の砺波市のように元々イラストが入っていた部分に章を入れた標識もあったりします。(富山市黒部市高岡市射水市砺波市南砺市にあります。)

なかなか面白い富山県ですが、どうして章入りとイラストタイプが混じってるのか。他県においてイラストタイプと章入りが混じるというのはそこまで珍しくありませんので気にも留めていなかったのですが、以前昔のカントリーサインの情報収集していた(youmyanは平成の大合併前の市町村のカントリーサインについても調べるのが好きでいろいろ調査しているのです。)際にある画像を見つけてしまったことが発端で驚くべき事実を知ることになるのです。

その画像には1999年頃の国道8号新潟県との県境が写ており、なんと「朝日町の章入り標識」が写っていたのである!!

「何がすごいのか?」って?一番最初に貼った写真が同じ場所のカントリーサインのもの。つまり、章入りからイラストタイプに変更されていたのである!!章入りカントリーサインの歴史は実はそこまで古くなくて1986年の法改正によって設置が可能になっており、富山県国道8号は1993年時点でははまだ文字のみのカントリーサインの写真を見たことがあるのでそう考えると章入りに切り替わったのは1995年頃と推測しました。そして2000年初等頃にイラストタイプに替わったのではないかと思いました。そこで、国道8号を管理する富山河川国道事務さんの方に問い合わせをしたところ、予想通り国道8号、41号は1999年ごろまでは章入りで2000年にイラストタイプに変更したと返答をいただきました。

そう考えると、この直轄国道に設置された章入り標識はものの5年ほどで役目を終えたのである。(現在のイラストタイプと章入り標識はサイズが異なるため章の上にイラストを張り付けることをせず新調されている) この事で何が言いたいのかと言うと、文字のみが新調のためイラストタイプに変更なら分かりますが、章入りをイラストタイプに変更することはそれなりのコストがかかる上に章入り標識自体新しいため変更する理由があるのかということである。

しかし、これには納得する理由が存在したのです!!

上記の事実を知った私は次に富山県に問い合わせを送って見ることに。というのも、写真を見ていただけるとお分かりなると思いますが県管轄のカントリーサイン直轄国道カントリーサインは規格が同じであり、おそらく富山県が何か仕掛けたのではないかと推測したのです。そして、富山県の方からていねいな回答を頂きました。

それによると

『市町村のシンボルマーク入りの標識について2000年に富山県で開催されました国民体育大会に合わせて1999年から整備を行ったものです。

国民体育大会には、県内外から来訪者が想定されたことから、より利用者の視点に立った分かりやすい案内を目的として設置したもであり、市町村の名前とともに市町村の特色を表す絵を併記することにより、沿線市町村の特徴がドライバーの方々に一目でわかり、また各市町村のイメージアップにもつながることを意図しています。』

 (メール文抜粋。丁寧なご回答ありがとうございます!)

どうやら国体を行う際のまちづくりの一環だったようで、それでわざわざカントリーサインを一新するあたり富山県はすごいなと思いました。実際、富山県カントリーサインは他県のものに比べて配色がかなりはっきりしており見やすくまたイラストもシンプルながらも丁寧に作りこまれている印象で県外の人に向けての各自治体のアピールする役割がしっかりなされており素晴らしい取り組みだとと思います!!他県も見習ってくれるといいのですがね……

因みにですが、香川県富山県同様国体の整備(1993年の東四国国体)の一環で章入り標識から全市町イラストタイプの標識に一新した経緯があり、国体は県にとって県をPRするための重要なイベントだということがカントリーサインの変遷を見るだけで伝わってきますね。

以上

・おまけ

今回の旅で撮影した富山県カントリーサインは以下のサイトにまとめておきましたので、気になる方はおチェックくださいませ。

youmyan.hatenablog.com

次回は何を書くかは未定です。というのもしばらくカントリーサイン撮影に行けてないのでどうしようか考えているところなのです。まあ、何かしら考えます。

では(^^)/

youmyan

 

・追記:この記事を書いたあと改めてネットで情報収集していたとき面白いものを発見しましたのでご紹介させていただきます!!

https://web.archive.org/web/20000416191053/http://www.pref.toyama.jp/sections/1501/hyosiki/index.htm

こちらのURLは2000年頃の富山県道路課にあった「道路案内標識の市町村イメージ図」というページになりまして、なんとこのページには富山県カントリーサインの設置概容や当時のカントリーサインのイラスト(市町村合併前の35市町村+富山県のもの)の解説(市町村イメージ図一覧とコンセプト)がかかれており、当時の貴重な情報が掲載されていたようです!!

しかも、この標識にはちゃんと事業名があったようで「チョットよってかれ!計画」というかなりインパクトが強い名前になっています。実はこのような市町村標識には各県によって独特の名称がつけられており「カントリーサイン」もそのひとつで元々は北海道の市町村境標識を指していました。私が知ってる範囲ですと、宮城県に「宮城の道しるべ事業」、山口県・福岡県に「ふるさとサイン」、大分県に「豊の国サイン」といったものがあり、富山県も同様の名称があったことに驚きである!!

あと、市町村標識を積極的にPRしている都道府県はこれまで北海道しか見たことなく、富山県も北海道並にカントリーサインに力を入れていたことにも驚きですです!!また、イラストの解説がされた資料が一般向けに配布していたようでこれも北海道以外見たことなく(北海道ではかつてカントリーサインMAPなるものを発行していた)カントリーサインに対して積極的でyoumyanは富山県を見直しました!!

実は富山県は隠れカントリーサインの聖地だったということで私は益々気に入ったぞ!いずれ今度は観光目的で富山県に遊びに行きたいと思う次第です。

おわり